ナウマンの予察地質図東北部

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画像データについて
NTT ArtTechnologyは釜石市所蔵のオリジナル図面から協業パートナーであるアルステクネ社と共に、同社保有の特許技術「三次元質感画像処理技術(DTIP)」を駆使し、億単位の画素数で記録し、原画比較校正処理を行いデジタルリマスターデータを作成いたしました。今回の展示はこのデジタルリマスターデータから作成したもので、原画の細部や微細な凹凸、素材の立体質感まで忠実に再現されています。またデジタルリマスターデータからは印刷物からデジタルアプリケーションまで多様なメディアで原画を高品位に再現することが可能となります。
ナウマン (Heinrich Edmund Naumann, 1854-1927)
ドイツのマイセンに生まれ、1874年ミュンヘン大学で学位取得(地質学)、バイエルン鉱山局に就職。明治8(1875)年に来日。東京開成学校の教員となり、明治10(1877)年東大と改組、初代地質学教授となる。内務省地理局に地質課を新設。明治18(1885)年まで在職。本州中部を横断する構造体=褶曲(しゅうきょく)山脈を発見、これをフォッサ・マグナと命名。また、化石の発掘や調査も行ない、「ナウマン象」を発見。
ナウマンの地質図デジタル化でわかったこと
◆超精密に制作された地質図
小さな文字の大きさや、細かな線の間隔は、0.5mm程度。
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◆限られた顔料を工夫した多色刷り
下地の黄色に、細かな赤の縦線、緑の線を加え、色域が異なってみえるよう工夫している。
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一部に油由来の顔料が使用されており、一定の角度から光を当てると反射する。
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